ビットコインが分裂!?BTCとBTUに分かれると価値が8割になると言われている件
ビットコインが分裂間近に?
3月28日追記
ビットコインを一度手放すことをお勧めしていたのですが、
対立している大手マイニングプールの共同設立者が
「ビットコインはハードフォーク出来ないし、しない」
と発言したことで分裂の危機感が薄まり、大幅に下落していたビットコインの買い戻しが始まっています。
事実上、分裂問題は終結に近づいているのかもしれません。
今後も状況によって大きく変化すると思われますので、情勢に注視して下さい。
6月1日追記
ビットコインのハードフォーク問題が、再び浮上しています。
この記事とは若干異なる性質の問題のようです。
ビットコインがBTCとBTUに分かれる!?
フォークだかナイフだかわからないけど、ビットコインの価値が変化するらしい!?
最初に聞いた時には専門家でもない僕には何の事だかさっぱりわかりませんでした(笑)
が、いろんな人の話を統合すると次のような内容だと理解できましたので、ざっくりと説明します。
ビットコインの遅延問題が深刻に
ビットコインでは年末ぐらいから処理が遅すぎるという問題が浮上していました。
僕自身はそんな事を感じた事もないんですが、
ここ数か月で世界中でのビットコインのやり取りが更に多くなってきた事で、ビットコインの移動処理を行うのに以前よりも長い時間がかかってしまうようになっていたようです。
本来数時間で終わっていたはずの処理が、今は下手すると1日かかるほど遅くなっているそうです。
まあ、実際ブロックチェーンを使って個人間送金をする場合、取引手数料がやたらと高くなってきたのは僕自身も感じていました。
取引手数料を下げて送ろうとすると処理がかなり遅くなっているのが実感できるそうです。
で、ビットコインの遅延について、ブロックチェーンを改善する為にどうするか?という事が以前から議論されていたわけです。
Segwitが導入される?
この問題について、ビットコインの開発側が提唱しているのがSegwitと呼ばれる技術です。
これを導入する事で、現在のビットコイン処理速度は2倍に増やす事ができるそうです。
いきなり2倍、こいつはすごいぜ!これで解決だね!
という感じにはいかないようで、
Segwitの技術を導入した場合、ネット回線上でのデータのやり取りの量自体がこれまでより多くなってしまいます。
データのやり取り量が増えることで、誰が影響を受けるか?
それは、マイナーと呼ばれる採掘を行っているグループです。
マイナーは世界中(中国が現在1位)に存在していて、ビットコインの計算処理を行っている。いわばビットコインの核を握っている複数の団体です。
そんなマイナーたちにとってSegwitが導入されるのは大きな痛手です。
何故なら、データの量が増えてしまうために、新たな回線設備への増設が必要となってしまうからです。
つまり、「Segitを導入すると、マイニングを続けるのにかなりの費用が必要になる」というわけです。
これまで順調に行えてきたマイニング事業の利益が、大きく削られる事態に「受け入れ難い」という意見を表明したわけです。
BTCとBTUが対立
そんなわけで、ビットコイン開発側とマイニング事業者側が今後のビットコインのシステムについて対立が始まったわけですが、
マイナー側の多くが集まり合い、
開発側に対してSegwitではない別の方法を提案します。
マイナー側からも「こうすればいいじゃないか」というものを出してきたわけですね。話し合いって大切。
ところがどっこい、
マイナー側が提案した手法は、これまでのビットコインの仕組みとは全く互換性がないアップデート方法であり、設計も甘くシステムは脆弱なものでした。
それは、これまでのビットコインの仕組みを完全にぶち壊してしまいかねない、開発側の意図を全く介さない、全然異なる仕組みだったわけです。
(※ルールを変える際にこれまでのルールを完全に無視し、新ルールのみを適用するため全く別のものになる。これを通称"ハードフォーク"と呼びます)
マイナー側が提案した方法は、開発側にとっては到底受け入れられるものではありません。
両者は互いの意見を一歩も譲らず、
この対立がビットコインの分裂危機を招いているわけです。
開発者側が推奨しているのがbitcoin coret(通称BTC)
マイナー側が推奨しているのがbitcoin unlimited(通称BTU)
と呼ばれており、これがビットコインを巡るBTC VS BTU という図式を作り出しました。
※マイナー側も一枚岩ではないため、開発者側のBTCを推進しているところもあります。
両者が対立する状況を見て、まず動いたのは取引所でした。
「BTCを支持!」主要取引所が声明を発表
つい先日の事ですが、世界中でビットコインを扱っている取引所19社の合同声明で次のような事を述べています。
「bitcoin coreを正式なビットコインと認める」
「互換性があり継続性があるものがビットコイン」
「本流のビットコインに迷惑をかけるなら、bitcoin unlimitedを取引所で扱わない」
つまり、完全な開発側有利に見える状況となっているわけです。
なかでも重要なのは、BTUを扱わない可能性についての言及です。
実際にこれらが実施された場合、現在のビットコイン所有者にはどのような影響を与えるのか調べてみました。
ビットコインが分裂したらどうなる?
現在BTCとBTUの分裂危機が高まっていますが、まずは分裂した場合は実際にどうなるかを説明しておきます。
あなたがもし1BTCを現在所有していたら、
1BTC=1BTC+1BTU
つまり、「BTCもBTUも両方とも持っている」という状況になります。
これは所有者の意思とは関係なく、自動的に行われます。
“両方もらえるなら増えている気がする"と思うじゃないですか。
違うんですよ。
その価値は概算で75%:25%程度に分かれると予想されています。なので、事実上は
1BTC(1000ドル)=1BTC(750ドル)+1BTU(250ドル)
※1BTCを1000ドルで計算した場合
となり、計算の上では所有しているものの価値は変わらないというわけです。
(2017年3月24日現在は80%:20%と予想されています)
参考になる価格はこちらからご覧ください。
https://www.bitfinex.com/
(※参照画像・ビットリージョンファンクラブより)
ただし、BTUは主要取引所では取り扱わないという事になれば、250ドル分は無価値になりかねません。※これはまだ確定ではありません
現在のところ「そういう問題があり、そうなるかもしれない」ぐらいの感じですが、
もしかしたら価値が下がるかもしれないという状況に、ビットコイン所有者たちはそのビットコイン資産を一時的に手放しはじめました。
それが、現在のビットコイン価値の下落を招いているわけです。
重大なトラブルを起こしかねない分裂の影響
可能性として挙げられるビットコイン所有でのトラブルは次のようなものです。
ちなみに、これらで個人が損失を被っても、保証などは一切行われません。
すべて可能性の話なので、実際にどうなるかは誰にも分かりません。
可能性1.取引所に預けているビットコインが技術的なミスで消失
イーサリアムの分裂問題の際に、実際に起こった事態です。預けている仮想通貨が技術トラブルで消失してしまう最悪な状況です。
ちなみにイーサリアム分裂時、消失したコインの保証はありませんでした。
可能性2.BTUがその時の市場価格で強制的にBTCに換えられる
取引所がBTUを扱わないと決めている場合は、預けているBTUは強制的にBTCに換えられる可能性があります。
さきほどの取引予想価格はあくまで予想なので、BTUの価値が極端に下がってしまっていれば、BTCの所有数事態に影響が出てしまう可能性があります。
このため、外部ウォレットにビットコインの保管をする人が増えています。
可能性3.BTU自体が無価値になる
2よりもひどい事態ですが、BTUを振り分けられたものの、BTU自体を扱わない取引所だとそのBTUは凍結されてしまい、取り出せなくなる可能性があります。
完全に凍結されてしまえば、まったくの無価値になりますね。
可能性4.BTC・BTUの価値が乱高下
分裂騒ぎで価値が下がってしまった事に危機感を抱いた人たちが、いっせいに取引を行う可能性があり、市場は大幅に荒れると想定されています。取引が殺到することで、価格はしばらく大荒れの様相を呈する為、思わぬ損失を被る可能性があります。
どう対策すればいい?
ビットコインを一時的に手放すのが一番だと思われます。
現金化するか、他の仮想通貨に退避する。もしくはPCやスマホのローカルに保存できるウォレットに保存し、価格が戻るのを待つ。という感じです。
「分裂した場合、BTUはそのうち無くなる」というのが大多数の見方ですから、BTCの価格は徐々に戻ると思われます。その為、ビットコインの保持を続ける方もいるようです。
※6月1日追記
分裂完了後は安全が確認され次第、凄まじい勢いで戻ると思われます。
3月の問題発生時、一時解決後は問題発生時以上に跳ね上がりました。
15万(問題表面化前)⇒10万(問題発生時)⇒18万(解決1週間後)⇒25万(1か月後)
ただ、いったん価格が下がるのは避けられない状況なのは間違いありません。
保持しているより、値下がりした時点で買い戻した方が圧倒的に利益が出ます。
僕は以前から言ってましたが、イーサリアムに全て換えていってます(笑)
マイクロソフトの支持を受けてますし、3月30日に正式発表があるらしいと聞いてます。これから先が楽しみなんですよね~イーサリアム。
と、ちょっと脱線しましたが、BTCとBTUの対立問題はしばらく続きそうです。
ビットコインの価格下落は当分止まらない。というのが容易に想像できますね。
どこかで反発する可能性はありますが、現在ビットコインをお持ちの方は、今から何かしらの対策を考えることを推奨いたします。
3月28日追記
一度手放すことをお勧めしていたのですが、
対立している大手マイニングプールの共同設立者が
「ビットコインはハードフォーク出来ないし、しない」
と発言したことで分裂の危機感が薄まり、大幅に下落していたビットコインの買い戻しが始まっています。
事実上、分裂問題は終結に近づいているのかもしれません。
今後も状況によって大きく変化すると思われますので、情勢に注視して下さい。
6月1日追記
ビットコインのハードフォーク問題が、再び浮上しています。
今回の問題はUSAF発生であり、この記事とは性質が異なります。
天才ビットくん
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