コインチェックのような問題は、今後の技術で解決が可能。ヴィタリック・ブテリンが来日で語った事
そういえば。28日に来日してましたね。
ヴィタリック・ブテリン
24歳の天才。19歳でイーサリアムを考案。
イーサリアム創始者にして、仮想通貨の世界を牽引する男。OmiseGOもかなり関わっていますね。
今回日本で初めてイーサリアムのコミュニティが開催され、400人の聴衆が見守る中登壇したそうなんですが、ビジネスインサイダージャパンが登壇直前に彼へのインタビューを行ったそうです。
>>仮想通貨“イーサリアム”を創った24歳「コインチェック流出」を語る —— ヴィタリック・ブテリン直撃
詳しい内容は、リンク先を見ていただければわかるので割愛しますが、
話の中で面白いのが
「昨日(3月27日)は、経済産業省、外務省、金融庁と、3つの政府関係のミーティングがあったんだ」
「(河野太郎外相は)数年前クラーケン(仮想通貨取引所)のオフィスを訪れたこともあり、長い間ブロックチェーン技術のサポーター」だと言う。河野外相とはイーサリアムとは何かや、ブロックチェーン技術がどのように社会に影響するかなどについて話したそうだ。
世界的に有名な人間ですし、今後の仮想通貨の世界のカギを握る人物ですから、政府側も会って話したかったのは容易に想像できますねw
また、今回コインチェックで引き起こされたNEMの盗難事件についても語ったようで、
このような流出の問題は、技術で解決できる。
という、興味深い発言があったようです。
現在彼は「Plasma」というイーサリアム向けの技術開発を行っており、これは2018年中に実装できると考えているようです。
彼は、コインチェックの巨額流出は“(分散化している)ブロックチェーンそのもの”の問題ではないが、“取引所(サービス)そのものが非常に中央集権化している”ために起こった問題ではないか、とも指摘する。
その解決策について、取引所を規制することも当然1つだが……と前置きした上で、多くの問題は技術的に解決できる、とも語る。
「Plasma」を取引所に適用して「分散型取引所」をつくれば、中央集権的な“誰か”ではなくユーザー個人にお金を留めておくことができる。
「ユーザーは、取引所がたとえハッキングされたとしても、ハッカーは取引所を1週間ほど停止させることはできるがお金を盗むことはできない、という保証が得られる」
すでに複数のチームが「Plasma」の実装へ向けて動いているという。ヴィタリック自身もいくつかの取引所と話し合いをしており、彼らも導入に意欲的だそうだ。
彼が現在取り組んでいるイーサリアムの「スケーラビリティ問題」の解決にはいくつかのアプローチがあり、どれかが機能すればイーサリアム上のアプリがより多くの人に使えるようになる。先ほどの「Plasma」は、2018年内には実装可能だと思う、と淡々と語った。
この技術が導入された場合、取引所が一つの場所に集中してコインを置き、大規模な盗難が起こる事態はなくなり、ユーザー個人個人で分散した保管が可能になるようで、今回のような大規模流出は防げる。
という事です。
また、「仮想通貨の浸透に時間がかかる事はいいことだ。」とも述べているようで、
今後実際に世界中で利用者が増えていくころには、更なる技術進歩が行われているだろう。と語っています。
「ユーザーがテクノロジーを受け入れるのに時間がかかるのは実際、いいことだとも思う。だって時間があればテクノロジーを向上させて、より安全でスケーラブルで速いものを作ることができるし、みんなが僕らのプラットフォームやアプリケーションを使う頃には、もっといいクオリティーになっていると思うから」
世界中から引っ張りだこな彼ですが、動向を見るからにイーサリアムの価格がどうなろうと、それらを着々と実現させてくるでしょうね。
天才ビットくん
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