ビットコイン依存の終焉とアルトコインの台頭。そして各国で進む独自の仮想通貨開発
ビットコイン依存の終焉?技術的価値はすでに他のコインが上回る
先日行われたコンセンサスは結局の所、去年に比べて金額的な盛り上がりに欠けたイベントになったようです。まあ参加した人たちは非常に多かったですし、今後のブロックチェーン技術の開発はさらに盛り上がる雰囲気はありましたがね。
そんな中、最近その存在感が薄れてきているのが仮想通貨の主軸通貨であるビットコイン。
ビットコインは仮想通貨の原点としてこれまで人気を集めてきましたが、それから数年が経ち様々に改良されたアルトコインが登場した事で、その存在理由が”単なる人気”となりつつあるように感じています。(個人的な意見ですよ)
先日中国による仮想通貨ランク付けが発表されましたが、ビットコインに対する評価は全仮想通貨の中でも13位と低調に推移。
ビットコインはいまだに多くの国の人々によって支持されている仮想通貨ではありますが、すでにそれ以上の用途に利用でき、新たな機能を持たせたものが存在していて、現在のビットコインの技術はすでに前時代的なものになりつつあります。
今後ビットコインはライトニングネットワークなど、現在の問題を解決するために処理能力を向上させる技術開発が進んではいるものの、じゃあその後どうなるの?というのが正直疑問です。ビットコインコアの開発と判断は正直言って遅いですから。
そんな状況を踏まえると、
”人気”で買うならビットコインですが、
”将来的な期待”が持てるのはイーサリアム。
というのが最近の僕の持論です。
そして、今ある仮想通貨に影響を与えると予想されるのが、多くの国で開発が検討されている”自国発行の仮想通貨”です。
話が進む世界各国の仮想通貨発行
3月にベネズエラが石油に裏打ちされた自国の仮想通貨「ペトロ」を発行したのは皆さんもご存知の通り。
ペトロのICOは、世界中から資金を集める事に成功しており(日本人もけっこう購入してます)国際社会から制裁を受ける国々にとって、仮想通貨の発行は制裁の対象となるような銀行を経由せずに通貨を送れる画期的な手段となるのが明白となっています。
現在ロシアとベネズエラ、制裁を受ける2国間でペトロによる取引が行われており、今後ロシアは仮想通貨ルーブルを発行する予定となっています。
仮想通貨ルーブルが固定された価値となるものなのか、それとも価値が変動するものとなるのかは分かりませんが、投資価値があると判断すれば多くの資金が集まるでしょうね・・・。(1ル-ブル=1仮想通貨ルーブルの固定となる可能性は高いと思います)
それはともかく、現在独自の仮想通貨発行を計画しているのは、中国、エストニア、イランなどの国々。
そして、インド、日本、カナダ、ロシア、スイス、シンガポール、マーシャル諸島の各国政府と中央銀行などが自国通貨発行を模索するプロジェクトをすでに行っています。米国は州単位だったり、会社組織による発行が多いかな。
現在のビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨はどこの国にも属さない、いわゆる”保証のないもの”であり、逆に各国が発行する通貨は、”その価値が保証されたもの”となるでしょうね。
国内でも三菱UFJフィナンシャル・グループが「MUFGコイン」という通貨の発行を今年予定していますが、1MUFG=1円の固定となりますし、政府や銀行が発行する仮想通貨は、そういったものになっていくのは間違いないでしょう。
じゃあ、その時現在ある仮想通貨たちはいったいどうなってしまうのか?
これはいろんな意見があると思いますけど、存在価値があるものだけが残っていって、それ以外は消えていく可能性は十分にあります。
あくまで、今ある仮想通貨は”実験段階のもの”だという事を認識し、その上で投資をしていかないと、”今人気があるから”だとか、”値段が上がりそうだから”というあいまいな”投機的”な姿勢で臨むと、これから先は立ち行かなくなりそうですね。
投機ではなく投資。流行や情報に惑わされず、自分で見極め、将来に期待するものに投資していきましょうね。
ま、僕はイーサリアム推しの姿勢は崩しませんけどね(笑)
参考情報>>国家デジタル通貨対世界的に分散されたCryptocurrencies
参考情報>>三菱UFJが取引所開設へ 価格安定図る
天才ビットくん
最新記事 by 天才ビットくん (全て見る)
- Facebookリブラからビザ・マスターカードなど5社が離脱 - 2019年10月14日
- リップル推しの動画は多いが当のXRPは「動かざること山のごとし」 - 2019年10月1日
- 金融庁「暗号資産への投資信託の組成・販売には慎重に対応すべき」 - 2019年10月1日
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません